11月11日(火) アスクル
情報流出に関するお知らせとお詫び (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第7報)

事務用品通販大手のアスクル株式会社は11月11日、10月19日に発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害に関する続報(第7報)を発表しました。
今回の発表によりますと、10月31日に公表されていた一部の情報流出について、その後の調査の結果、流出件数の拡大が確認されたということです。流出が拡大したのは、主に事業所向けサービス「ASKUL」および個人向けサービス「LOHACO」の顧客からの問い合わせに関する情報の一部とされています。
同社は引き続き、外部の専門機関と連携して調査を進めています。
一方で、サービス復旧に関しては、10月29日よりFAX注文による手動での「トライアル出荷」を医療機関などから開始しており、11月6日の発表(第6報)では、その対象範囲を段階的に拡大しているとしています。

アスクルの倉庫管理システム(WMS)は、特定のパッケージ製品をそのまま利用しているわけではなく、自社の物流ノウハウに基づき、複数のITベンダーと共同で構築・改修を重ねてきた独自のシステムであると考えられます。
WMSの概要と開発体制
過去の導入実績: 2002年頃の物流拠点構築の際、中核システムとして日立製作所のWMSパッケージ「HITLUSTER(ヒットラスター)」を導入した経緯があります。
共同開発: アスクルの沿革によれば、物流システムは日立製作所およびトーヨーカネツ株式会社と共同で開発し、賞を受賞したと記載されています。
内製(自社開発): 物流子会社のASKUL LOGISTは「弊社独自の在庫管理システム」を運用している旨を言及しています。また、ラストワンマイルを担う配送管理システム「とらっくる」は、アスクル社内のエンジニアが開発・運用する**自社製(内製)**システムです。
これらの情報から、アスクルのWMSは、日立製作所などのベンダーの技術をベースにしつつ、長年の運用を経てアスクル独自の要求仕様に合わせて大幅なカスタマイズや内製開発が加えられた、独自のハイブリッドなシステムと推測されます。
※タイトルと要約、イメージは、AI(Gemini)が生成したものをベースにしています。
これまでのリリース:
11月6日(木) アスクル
サービスの復旧状況について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第6報)
10月31日(金) アスクル
10月31日(金) アスクル
一部報道について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第4報)
10月29日(水) アスクル
一部商品の出荷トライアル運用の開始について(ランサムウェア感染によるシステム障害関連・第3報)
