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11月12日(水) アスクル

サービスの復旧状況について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第8報)






事務用品通販大手のアスクル株式会社は11月12日、ランサムウェア攻撃により停止していたサービスについて、復旧の進捗状況(第8報)を発表しました。

同社によりますと、10月19日の障害発生以降、手動かつFAXでの受注を中心に対応していましたが、11月12日より、「ソロエルアリーナ」(大企業向けサービス)のWebサイトからの注文受付を再開しました。

これまでのFAXによる「トライアル出荷」も対象商品や拠点を拡大しており、11月10日時点で対象は約230アイテム、出荷拠点は計7拠点となっています。

また、これまではコピー用紙などの「箱単位」の注文が中心でしたが、新たに医療機器や衛生材料など477アイテムについて、「単品」での注文受付も東京の物流センターから再開したということです。

同社は11月11日には、一連の攻撃による情報流出の件数が拡大していることも発表しており、調査と並行してサービスの段階的な復旧を進めています。



アスクルの倉庫管理システム(WMS)は、特定のパッケージ製品をそのまま利用しているわけではなく、自社の物流ノウハウに基づき、複数のITベンダーと共同で構築・改修を重ねてきた独自のシステムであると考えられます。

WMSの概要と開発体制

過去の導入実績: 2002年頃の物流拠点構築の際、中核システムとして日立製作所のWMSパッケージ「HITLUSTER(ヒットラスター)」を導入した経緯があります。

共同開発: アスクルの沿革によれば、物流システムは日立製作所およびトーヨーカネツ株式会社と共同で開発し、賞を受賞したと記載されています。

内製(自社開発): 物流子会社のASKUL LOGISTは「弊社独自の在庫管理システム」を運用している旨を言及しています。また、ラストワンマイルを担う配送管理システム「とらっくる」は、アスクル社内のエンジニアが開発・運用する**自社製(内製)**システムです。

これらの情報から、アスクルのWMSは、日立製作所などのベンダーの技術をベースにしつつ、長年の運用を経てアスクル独自の要求仕様に合わせて大幅なカスタマイズや内製開発が加えられた、独自のハイブリッドなシステムと推測されます。


※タイトルと要約、イメージは、AI(Gemini)が生成したものをベースにしています。


これまでのリリース:

11月11日(火) アスクル

情報流出に関するお知らせとお詫び (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第7報)

11月6日(木) アスクル

サービスの復旧状況について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第6報)

10月31日(金) アスクル

ランサムウェア攻撃による情報流出に関するお詫びとお知らせ

10月31日(金) アスクル

一部報道について (ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第4報)

10月29日(水) アスクル

一部商品の出荷トライアル運用の開始について(ランサムウェア感染によるシステム障害関連・第3報)

10月22日(水) アスクル

ランサムウェア感染によるシステム障害について(第2報)

10月19日(日) アスクル

ランサムウェア感染によるシステム障害発生のお知らせとお詫び(第1報)