東京都教育委員会は11月19日、都立高等学校において、入試の受検者や在校生の個人情報あわせて612人分が、一時的に校内の全生徒や教員が閲覧できる状態になっていたと発表しました。
11月19日(水) 東京都
発表によると、漏えいしたのは令和7年度入学者選抜の受検者291人分の氏名や受検成績、および令和6年度に入学した生徒321人分の住所や電話番号などの電子データです。 同校で使用されている教員と生徒が利用可能な「情報共有ツール」上に、教員が誤ってこれらのデータを保存していたことが原因です。本来、共有アカウントでの個人情報の取り扱いは禁止されていましたが、パスワードなどのアクセス制限もかけられていませんでした。
事態が発覚したのは今年10月10日の夜で、同校の生徒が情報を見つけ教員に報告しました。学校側は報告を受けて直ちにデータを削除しました。調査の結果、当該データを閲覧したのは報告した生徒を含む2名の生徒のみで、外部への流出は確認されていないとしています。
学校側はその後、全校集会や保護者会を開いて経緯を説明し謝罪したほか、入試の不合格者に対しては個別に連絡を取り謝罪を行いました。都教育委員会は、個人情報の取り扱いルールの周知・徹底を図り、再発防止に努めるとしています。

※タイトルと要約、イメージは、AI(Gemini)が生成したものをベースにしています。
リリースでは言及されていませんが、都立学校では学習支援や連絡手段としてMicrosoft TeamsやClassiなどが広く導入されており、過去に発生した類似の事案(設定ミスによる閲覧可能状態など)では、これらのツールが原因となったケースがありました。

