テモナ、ECカートシステム「たまごリピート」への不正アクセスで経過報告　多数のECサイトに影響

2025年12月5日

セキュリティ

テモナ株式会社（東証スタンダード：3985）は2025年12月4日、同社が運営するECカートシステム「たまごリピート」で発生した第三者による不正アクセスとそれに伴うシステム障害について、調査経過を報告しました。

12月4日（木）　テモナ

第三者による不正アクセスによるシステム障害についてのお知らせ

同社によると、本件は2025年10月24日にサーバーへの異常なアクセスを検知したことで発覚しました。調査の結果、一部のサーバーに第三者による不正アクセスの痕跡が確認されたため、同社は被害の拡大を防ぐ措置として、該当するサーバーおよび不正アクセスの疑いがあるサーバーをネットワークから遮断する緊急対応を実施しました。

現在、同社は外部の専門家と連携し、詳細な侵入経路の特定や、顧客データの外部流出の可能性を含めた影響範囲の調査を進めています。12月4日に公表された資料では、これら一連のシステム障害に関するその後の対応状況が報告されました。

同社は、引き続き全容解明に向けた調査を継続するとともに、セキュリティ対策の強化とシステムの復旧に全力を挙げるとしています。また、今後新たに公表すべき事項が判明した場合には、速やかに開示する方針です。

※タイトルと要約は、AI（Gemini）が生成したものをベースにしています。

テモナは、「サブスクリプション（定期通販）」ビジネスに特化したECシステムを提供しているIT企業です。化粧品や健康食品などを販売するD2C（Direct to Consumer）事業者に対し、通販サイトの構築から決済、顧客管理までを一元管理できるシステムを提供しています。

カート機能、受注管理、ステップメール配信、定期決済機能などを備えたSaaS型システムを提供し、1,000社以上の導入実績に基づくノウハウで、事業者の売上拡大を支援しています。

「たまごリピート（Tamago Repeat）」は、同社が創業初期から提供している「リピート通販専用カート」のパイオニア的サービスで、長らく同社の成長を支えてきました。現在は「たまごリピート魂」という名前でリニューアルされています。

「サブスクストア（Subsc Store）」が、現在の主力サービス（クラウド型）で、「たまごリピート」の機能やセキュリティを強化し、単品通販から大規模なサブスク事業まで対応可能なシステムです。

テモナはB2B（企業対企業）のビジネスを行っていますが、そのシステムの先には数多くの一般消費者（エンドユーザー）がいます。同社のシステムは「通販サイトの裏側」として稼働しており、そこには購入者の個人情報（氏名、住所、電話番号）やクレジットカード情報などが処理・蓄積されているため、セキュリティインシデントが発生した場合の影響範囲が、導入企業だけでなく多数の消費者に及ぶリスクが高いという特徴があります。

テモナの主力サービスである「たまごリピート」や「サブスクストア」は、同社の製品開発部・エンジニアチームによって開発・保守されています。サーバーの保守管理や監視についても、テモナ自身が主体となって（あるいはデータセンター等のインフラを利用しつつ自社管理下で）行われています。

これまでに公表されたリリース：